【2022年11月】自力で修理したい意地がある方は、この動画で説明した注意点を理解してから挑戦しても良いかもしれません。 ただし、写真を撮影しながらで、7時間くらい掛かりました。
難易度は「高い」と考えます。
注1: 自己責任でお願いします。
注2: 動画や関連ブログで説明済みのことを質問された場合は、放置します。
注3:
「わたしにもできますか?」という質問に対する答えは、
「わかりません。自信が無いなら止めてください。失敗するひとの方が多いと予想します。」
注4:
この記事と動画を見ても、よく分からない方々、自信が無い方々は、ご自分での修理は断念することをお薦めします。
任天堂様による修理受付は終了しています。
任天堂株式会社 様 ホームページへのリンク
自分で修理するか、専門業者にお金を払うか、あきらめるかを選ぶことになります。
このたび、2006年3月に発売しましたニンテンドーDS Lite[USG-001]につきまして、修理に必要な部品の確保が困難なため、2017年4月30日(日)の弊社到着分をもちまして修理受付を終了させていただきます。
出典: 2017年4月4日 任天堂株式会社 様 ホームページ
ご使用の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
ニンテンドーDS Liteの修理受付終了に関するお知らせ
https://www.nintendo.co.jp/support/information/2017/0404.html
任天堂 DS Lite の 音が鳴らない修理
原因と破損個所
わたしの場合は、「上側 LCD パネル FPC 切れ」が原因でした。
長年にわたり、DS Lite を開けたり、閉めたりした結果、切れ目が大きく進行したと予想します。
イヤホン端子から音は聞こえますか?
もし、聞こえるならば、イヤホンを使用するとともに、DS Lite を開いたまま閉じないことをお薦めします。 修理に掛かる費用と時間はゼロ円です。
これ以上、悪くならないように・・・
この記事で紹介する手順で分解して、絶縁テープで補強することにより、「上側 LCD パネル FPC 切れ」が進行しないようにすることを薦めます。
修理用の部品について
上側 LCD を交換することになります。
FPC だけ交換することはできません。
任天堂 DS Lite の上側 LCD 修理
交換用の LCD パネルを購入する必要があります。
販売サイトによっては、「上側 LCD 」と「下側 LCD 」を「色違いオプション」として同時に販売されています。
「上側 LCD 」は、2,500円前後
「下側 LCD 」は、1,000円前後
「上側 LCD 」は、売り切れの場合が多いです。
正しく選択できていることを確認してください。
下記のように、単品で販売されている場合は安心できそうです。
修理するか迷うひとは、新品または中古品の購入も?
「失敗する可能性」、「部品代と修理に要する時間」を考えると、こだわりが無い限り、中古品を購入する方が良いかもしれません。
ただし、「付属品の有無」、「製品の動作状態」や「汚れや傷」についての注意書きを熟読すること(流し見しないこと、飛ばし読みしないこと)が非常に重要です。
下記のリンクから、「新品&中古品(○○)件の出品」の項目をタッチして、「コンディション」に書かれた注意書きをお読みください。
取り扱い注意
オレンジ色のケーブル ( FPC = Flexible Print Circuit ) は、紙のように簡単にちぎれます。
到着後は使用する前に切れ目が無いか確認しましょう。
そして、使用する前には、下の写真のように絶縁テープで補強しましょう。
修理するときのコツ
その1 靴を脱ぐようにななめに抜く
その2 絶縁テープで補強する
その3 殻(シェル)は1mmずらす
任天堂 DS Lite (上側) 修理手順
約 180枚の画像による解説動画
このブログ記事では、約60枚の画像を厳選して貼りました。
100%の情報を得たいひとは、動画をご覧ください。
必要な工具類
Y字ドライバー
+ドライバーと、こじ開ける工具
絶縁テープ
作業結果の安全性を高めるために重宝しています。
役立つ商品です。 お気に入りです。
半田付け工具
デジタルマルチメーター
今回の半田付けでは不要かもしれません。
文章と厳選画像による解説
約 60枚の画像による解説
動画で説明することがむずかしい箇所や
使用した部品や道具を購入する方法について
解説していきます。
ただし、動画で紹介した画像(約180枚)に対し、
ブログで紹介する画像(約60枚)です。
共通作業( DS Lite 分解)
Plus ( + ) ネジと Y ネジを外します。
工具を隙間に入れて、ゆっくりとこじ開けます。
底カバーを外せました。
LR ボタンとバネと鉄棒は、とても紛失しやすい。
黒い線(無線)と白い線(マイク)を取り外します。
黒い線(無線)を、ゆっくりと DS スロットの下をくぐらせて抜きました。(腕力で抜くと、千切れます。)
DS Lite 基盤 ( PCB ) 固定ネジを外します。
底 (下) 側を持ち上げます。
下画面を押し出します。
取扱注意。 引っ張ると、右下のオレンジ色の FPC が切れます。
上側 LCD パネル交換 限定作業
FPC 押さえの黒いカバー(閉じた状態と開いた状態)FPC 押さえの黒いカバーを上げて(開けて)から FPC を外します。
FPC に切れ目が入ったことにより、音が鳴らなくなりました。
FPC を基盤から取り外しました。
ヒンジ(蝶番)と上側 LCD を支えるネジを外します。
「ねじ隠し」と「ねじ」を取ります。
約1mmだけ外装カバーをずらします。(外側から見た写真)
約1mmだけ外装カバーをずらします。(内側から見た写真)
外装カバーを開けます。
工具を使って開けてください。
手の爪(つめ)で開けようとすると、大怪我(おおけが)します。
ヒンジ(蝶番)に触れると動いて取れます。ダメ絶対。
正しい位置に戻せない場合、開け閉めの位置固定がダメになります。
カバーを外せました。
靴を脱ぐように、オレンジ色の FPC を、ななめに抜きます。
FPC を出し入れする「細い線上の穴」は FPC幅より短い。
だから、上の写真のように、「ななめ」にする必要が有ります。
LCD パネルを取り出します。
下の写真では、マイナスドライバーを使用していますが、画面の外枠部分に当てています。
不安なひとは、外側からカバーごと LCD パネルを押し出す方が良いかもしれません。
LCD パネルを取り出しました。無線の黒い線も抜きました。
マイクの白い線と画面カバーも取りました。
LCD パネルのFPCを丸めてトンネルを通します。
LCD パネルのFPCを抜きました。この作業中に、オレンジ色の薄い FPC に切れ目を発生させる危険性が極めて高いです。
LCD パネルに半田付けされているスピーカーを再利用するために取り外します。
LCD パネルに半田付けされている銅箔テープを再利用するために取り外します。(はんだ吸い取り線を使用しました。)
LCD パネルのオレンジ色の FPC に、黒い絶縁テープを半分の幅に切ってから貼ります。補強しないと FPC が切れます。
LCD パネルに半田付けされていた銅箔テープを再利用します。(貼り付け位置を要確認)
LCD パネルに銅箔テープを半田付けしました。(アースの意味がある?)
LCD パネルにスピーカーを半田付けします。1か所を1~2秒で素早く完了しないとオレンジ色の FPC や配線パターンが損傷します。
LCD パネルのオレンジ色の FPC を丸める方向に注意してください。
LCD パネルのオレンジ色の FPC を丸めてトンネルを通します。
LCD パネルのオレンジ色の FPC を丸めてトンネルを通しました。無線の黒い線とマイクの白い線もトンネルに通します。
無線の黒い線、マイクの白い線と LCD パネルのカバーを取り付けました。
LCD パネルとスピーカーを取り付けました。写真左のスピーカーは赤と黒の線を LCD の辺に沿わせた後で取り付けます。(線の長さがギリギリで短いからです。)
ケース側面の L 文字のミゾに注目してください。
ケース側面の L 文字のミゾに注目してください。ケースをずらして合わせる理由です。
DS Lite 上側 ケースをずらして合わせました。
DS Lite 上側 ケースをずらして合わせました。(画面側)
DS Lite 上側 ケースのずれを無くしてミゾに嵌(は)めました。(画面側)
靴を履くように、ななめにオレンジ色の FPC を入れました。
黒い線と白い線も通しました。 FPC をちぎりやすいので要注意です。
蝶番(ちょうつがい)の向き(凸)に要注意です。
電源ランプカバーのくぼみ(凹)の向きに要注意です。
ヒンジ(蝶番)と上側 LCD を支えるネジを取り付けます。
上側カバーのネジ(4か所)を取り付けました。
共通作業( DS Lite 組み立て)
FPC 押さえの黒いカバーを上げて(開けて)から FPC を入れてから、FPC 押さえの黒いカバーを閉じました。
白い線を本体ケース内側のくぼみに取り付けます。
緑色の基盤を取り付けるときに、オレンジ色の FPC を引っ張ってしまうと切れます。
慎重にゆっくりとボタンゴムの上に置いてください。
緑色の基盤を取り付けました。
緑色の基盤のネジを取り付けました。
黒い線を DS ソフト取り付け個所の裏側のすきまを通しました。
黒い線と白い線のコネクタを取り付けました。
白い線はタッチパネルの細い FPC ケーブルの下側が理想です。
白い線を這(は)わせる位置に注目してください。
黒い線を這(は)わせる位置に注目してください。
R ボタンのバネ(細い針金の先端)と白い線の位置関係に注意してください。
L ボタンのバネ(細い針金の先端)と黒い線の位置関係に注意してください。
ボリュームレバーを写真の右側(音量最小側)に寄せます。
POWER スイッチを写真の左側(電源 OFF 側)に寄せます。
ボリュームスイッチを写真の左側(音量最小側)に寄せます。
本体の底カバーを取り付けます。
2つのスイッチの位置が動くと、はまりません。(やり直してください。)
腕力ではめると壊します。
バッテリー取り付け位置に見えているプラスネジは、緑色の基盤を取り付けたネジです。
バッテリーを仮止めします。
POWER スイッチを優しく入れます。(腕力は絶対禁止)
動かないときは失敗です。(やり直してください。)
POWER スイッチとボリュームスイッチの位置が合っていれば、電源を入れることができます。
仮の動作確認が成功した場合、電源を切ってから、バッテリーを外します。
Y(ワイ)ネジと+(プラス)ネジを取り付けます。
上側 LCD パネル交換 限定作業
最後に上画面のネジ隠しカバーを取り付けます。(粘着力が無ければ、両面テープを貼り換えます。)
上画面の交換(音が鳴らないの修理)が完了しました。
お疲れ様でした。
罰ゲームかと泣きたくなるほど、むずかしい作業ですね。